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2018年5月 3日 (木)

『中村とうよう 音楽評論家の時代』

とうようさん(面識はなかったが、こう呼ばせていただく)が亡くなってから7年が経とうとしている。

中村とうよう (1932年7月17日 - 2011年7月21日)

とうようさんを知ったのは、音楽雑誌『ニュー・ミュージック・マガジン』(現在の『ミュージック・マガジン』)。

彼の著作を通じて音樂はもちろんのこと、政治や社会、歴史、生き方など、ありとあらゆることを学んだような気がする。

親を除けば、自分の人生に最も影響を与えた人物だったかもしれない。

田中勝則 著『中村とうよう 音楽評論家の時代』はとうようさんの人生を描いた本。

ワタクシが読まずして誰が読む ^^;

とはいうものの……600ページ、厚さが5cmを超える超大作だ。

価格は四千円以上、買うにも勇気がいる (T_T)

そんなこんなで、この本を読み始めたのが一ヶ月前。

読了まで、あと50ページ。

心に留めておきたいとうようさんのインタビュー記事(2006年3月11日 『朝日新聞』夕刊)に出会ったので、ここに記しておく。

 最近、世の中の音樂の聴き方自体が変わってきました。音樂にひたむきに何かを求めるといった聴き方から、みんなが聴いているものを聴く、付和雷同型の聴き方になった。ぼくはこれを「マイナスの共同体」と呼んでます。みんなと違っていると不安で、同じであることが大事。だったらそれが音樂である必要もないじゃないか。音樂がどうしても必要だという聴き方じゃない。音樂に限った話ではありませんが。

 今一番ひかれるのは、寡黙な、どこにあってもいいような音樂、無人格で何も主張しない、「個性」とか「独創性」、「表現」なんていう概念に侵される前の、素直でピュアな音樂。歌で言えばテレサ・テンです。晩年の美空ひばりはその対極で、思い入れやケレンに満ちていたと思います。

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