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2015年11月30日 (月)

ジェイチーニョ …… 楽器たちの会話

昨年購入した『ブラジル人の処世術 ジェイチーニョの秘密 (平凡社新書)(武田千香 著)を読み返してみた。

音楽について、ほんの少しだけだが、とても大切なことが記されていた。

ブラジル音楽のあるミュージシャンは、サンバの演奏に「楽器たちの会話」という比喩をあてた。弦楽器カヴァキーニョがちょっと煽ると、打楽器タンバリンが答え、それを太鼓のスルドが受けてみせる、そうやって楽器が常に歌に合わせながら会話を進めていく、そうした楽器同士の対話こそが演奏なのだと。それは譜面にすることは不可能であり、楽譜に起こしてなぞらえようとした瞬間、音楽の会話は死んでしまう。譜面とは、秩序界のルールなのだ。レコーディングも、日本の最近の多くのポピュラー音楽のように、パーツごとに録音してそれを合体というやり方はあり得ず、常にライブ録音になるらしい。それは、ノイズも演奏者全員の気持ちのやりとりや盛り上がりも含めて、すべての状況や人間的要素が合わさったものが、音楽の演奏だからなのだ。

文中のタンバリンとは「タンボリン」のこと? それとも、「パンデイロ」かな?

著者は東京外国語大学教授で、音楽の専門家ではないので仕様がないことかもしれないが、ちょっと残念……。

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