"MP3 ダウンロード"で聴ける名盤-その2-
Irio de Paula (イリオ・ヂ・パウラ) はイタリアを拠点に活躍してきたヴィオロニスタだ。そのため、ブラジル音楽ファンの間でも知る人ぞ知る存在だったような気がする。実は1939年生まれ、ブラジルはリオデジャネイロの出身である(たぶん)。
ワタクシはYoutubeで彼の存在を知ったのだが、ナイロン弦ギター(いわゆるクラシックギター)もエレクトリックギター(いわゆるフルアコ)も自由自在に弾きこなす天才肌のアーティストという印象を受けた。カヴァコなども弾くらしい。
ディスコグラフィを眺めていると、ジャズ・ミュージシャンとの共演が多いことに気が付く。イタリアでの評価がうかがわれる。
紹介したいアルバムは、パウラさんがヴィオロン1本でバーデン・パウエルのナンバーを奏でた『Irio De Paula (Amigo Baden - Acoustic Guitar)』だ。ジャケットもパウラさんとパウエルさんのツーショットがデザインされている。親交があったバーデン・パウエルに捧げた作品らしい。
オリジナル盤の発売日が2002年の1月1日なので、バーデンさんの死後(2000年9月26日死去)に録音・発売された作品だと思われるのだが……、如何であろうか?
さて、ここでのパウラさんはジャズ的なアプローチを封印している。
シンプルなフレージング……切れ味の鋭いリズム……力強いサウンド……ワタクシは魅了されてしまった。
ブラジルのギター音楽が好きな方にぜひ聴いていただきたいアルバムだ。
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