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2003年9月18日 (木)

チューニングはプレイよりも難しい!?

 皆さんはヴィオロンのチューニングをどのように行っていますか?

 私は普段の練習では音叉(A=440Hz)を使っています。チューニングメーターは便利なのですが、ライブ以外ではほとんど使いません。メーターに頼ると“耳”が鈍りそうで怖いのです。また、チューニングメーターで完璧に合わせたとしても、6本の弦が完璧にはハモりませんからね。

 チューニングメーターが壊れているわけではありません。チューニングメーターは「平均律」という音律を採用しているので、ちょっとずれて感じるのです。現代の音楽を司る平均律は、ハモるという観点からすると不完全な音律なのです。ハーモニーだけを考えると「純正律」という音律が心地よいのですが、使える和声に制約があり、転調もできないなど、音楽創作上の枷があるのです。ちなみに、純正にハモる「ドミソ」の「ミ」に対して、平均律の「ミ」は半音の100分の14も高いんだそうです。完全5度(前述の「ソ」)では100分の2低く、ハモるのはオクターブだけなのです。ですから、平均律で調律されたピアノ(つまり普通のピアノ)のハーモニーは心地よくないはずなのですが…。

 チューニングメーターを使っても完璧にはチューニングできないとすれば、どのようにすればよいのでしょうか。私の場合は、楽曲の主和音(トニック)が心地好く響くように5番線(A)以外を微調整します(オクターブを合わせるなどして)。もちろんヴィオロンのオクターブピッチが合っている(12フレットの実音とハーモニクスが合致する)ことが前提ですが、微妙にずれている場合は、楽曲の中で頻繁に登場するコードフォームがきれいにハモるように調整して妥協します。

 音叉を使う場合の注意点ですが…。多くの方は例えば「6弦の5フレットと5弦の7フレットのハーモニクスを合わせ、続いて同様に5弦と4弦…」のようにチューニングをしていると思います。でも、それでコードを弾くと美しい響きにはならないはずです。やはり微調整が必要になりますよね。ちなみに、このチューニングから導き出される音律は「ピタゴラス音律」です。

 独奏の場合はこれでいいのですが、他の楽器がある場合、問題はより複雑になります。いや~、ホントにチューニングは難しいな~。

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