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2003年9月30日 (火)

高度じゃないコードの話

 「コードはフォームで覚えるべきじゃない」「コードブックは百害あって一利なし」は私の持論。コードの構成音(ヴォイシング)を理解することが大切で、弦を押さえる左手のフォームだけを覚えてもしょうがない。フォームだけで覚えると、一旦忘れたら思い出す術がない、応用が利かない、などの問題がある。

 では、どのようにしてコードを覚えればいいのか?

 コード・ヴォイシングの度数を覚えればいいのだ。例えば、Cmaj7はC(根音=1度)、E(長3度)、G(完全5度)、B(長7度)で成り立っている。これらの音がコードフォームのどの位置あるのかを理解することが肝腎。これを理解していると、7度の音を半音下げたC7や、3度と7度の音を半音下げたCm7なども容易に導き出される。

 いわゆるテンションコードもこの原理を応用すればいい。例えば、C7(9)を知っているとする。9thを♭させればC7(-9)になるし、♯させればC7(+9)になる。実にたやすい。

 コードの理論はそんなに難しいことではないのだが、ご存じない方が案外多い。一度、和声理論の基本を学んでみることをおすすめする。

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2003年9月28日 (日)

開放弦を制する者は…

 かつて主にフルアコを弾いていた私にとって、クラシックギターをプレイすることは新たな挑戦だった。奏法に大きな違いがあるからだ。フルアコはフラットピックを使って弾くことが多いのに対し、クラシックギターは主に指先で弾く。クラシックギターに専念して2年ほど経つが、いまだに単音弾きの速いパッセージでは、右手が思い通りに動かないので、もどかしい。フラットピックを使った方が圧倒的に速く弾けるからだ。特にジャズ的なアドリブではホントにつらい。フレーズは頭に浮かぶが、技術がついてこないのだ。そんな状況を解消しようと、クラシックギターのレッスンを受けることにしたのが、去年8月だった。

 さて、ここからが本題。開放弦の話だ。ギター曲ではキーがEやA、D(の長調、短調)など、低音弦の開放弦が多用される場合が多い。左手が弦を押さえない開放弦は、音を出すのが最もたやすい。だが、コントロールするのはむずかしい。開放弦の音は減衰しにくいので、コードが変わったらミュートする必要がある。響きがにごるからだ。この場合、親指(あるいは掌の下部など)をふれて消音する。

 また、左手のポジション(親指の位置)を変えるときは、開放弦が鳴っている間に移動するとスムーズだ。例えば、ハイポジションでメロディーを弾いているときに、開放弦を使うと瞬時にローポジションに移動できる。アドリブのときもこの方法を使うと、むずかしいフレーズがいとも簡単に弾けるようになることもある。

 “開放弦を制する者はヴィオロンを制する”のかもしれない。

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2003年9月25日 (木)

ブラジルのコードネーム



 コードネームにもお国柄というのがあるのでしょうか。私が初めてブラジルの楽譜に接して戸惑ったのが、メジャー7thのコードです。例えば、日本でGmaj7、あるいはGM7、G△7などと表記されるジー・メジャー7thが、ブラジルではG7+と記されるのです。日本で、G+はジー・オーギュメント(Gaug)のことですから、オーギュメンテッド7thのことかと思いましたが、コード進行を見ればメジャー7thなのは明らかだったので、しばらくの間、楽譜の誤りだと思い込んでいました。また、例えば日本ではD7(+5)と表記するコードを、ブラジルではD7(5+)と記したりします(7を右肩に書いて、括弧を省くこともあります)。

 もっとも、日本にも一般的にはあまり使われていない表記を使う方もいらっしゃるようです。私が学生時代に師事していたジャズ・ギタリストの松本正嗣さんは、「マイナー」を「-」と書いていました(例えばAm7ならA-7となります)。

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2003年9月23日 (火)

ある日の練習メニュー

 チューニングの後、指ならしにナザレー「カヴァキーニョをつかまえた」のAメロ、ガロート「ヂスヴァイラーダ」のBメロを弾く。右手はi(人差し指)、m(中指)を交互に使い、アポヤンドで弾く。テンポはかなり遅い。前者は運指が楽なので(1ポジションで弾ける)、指ならしに最適。後者はコード分解的なフレーズの連続で、けっして簡単ではないのだが、素敵な旋律だ。

 続いて、スケール練習に入る。といっても、ただ「ドレミ…」を弾くわけではなく、実戦(ライブ)に役立ちそうな3度音程のスケール練習だ。例えば「ドミレファミソ…」「ドミファレミソラファ…」(これらは上行フレーズだが、下行フレーズも同様に)など。右手はimが基本だが、低音弦ではp(親指)も交えたりする。アポヤンド、続いてアルアイレで弾く。

 次は5度進行に沿ったフレーズの練習。例えば、コード進行が「G7-C7-F7-Bb7…」だとしたら、フレーズは「シレソファ-ミレドシb-ラドファミb-レドシbラb…」など。

 単純な練習に飽きてきたので、CDをかけ一緒に弾く。練習に集中できないときは、いつもこうやっている。この日かけたのは、Cesar Camargo Mariano & Romero Lubamboの『DUO』というアルバム。

 気分がのってきたところで、カルカッシ「25の練習曲」の第10番をさらう。続いて、いま取り組んでいる曲、「沈黙のバラ」「枯葉のサンバ」などを練習する。「枯葉のサンバ」は、かなりいい感じに仕上がってきた。

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2003年9月19日 (金)

「集中」と「脱力」

 ギターを弾くときに心掛けていることは「集中」と「脱力」だ。精神をプレイに没頭させ、肉体は可能な限りリラックスさせる。付け加えれば、稽古では何のための練習なのかを明確にし、目的意識を持つことが大切だと考えている。

 では、「集中」するためにはどうすればいいのだろう? イメージ・トレーニングや自己暗示が大切だと考えているのだが、実際はなかなかむずかしい。今後の課題だ。

 一方、「脱力」するためにはギターの構え方、姿勢が重要だと思う。私はクラシックギターを習い始めてから、ギターの構え方が大きく変わった。クラシック系ギタリストの多くは、左足を足台にのせ、ギターを構える(ポピュラー系ギタリストの多くは、足台を用いず右足にギターをのせる)。レッスン当初は大いに戸惑ったが、慣れるにしたがって、クラシックの構え方が理にかなっていると思えるようになった。ギターのヘッドが自分の頭の位置まで高くなるので、左手の押弦が実にスムーズなのだ。とはいうものの、足台を使う姿勢は腰をひねることになるので、けっして楽な構え方ではない(長時間弾いていると疲労を感じることもある)。

 そんなわけで、現在、私が愛用しているのはギターサポート(AGS-10)。足台を使わないでベストなポジションにギターをセットできるすぐれものだ。吸盤で装着するので取り扱いが楽だし、ギターを傷つける心配もない。折り畳めるので、持ち運びもできる。いや、ホントに便利ですよ…って、最後はAGS-10のPRになってしまった。

足台なしでも最適なポジションAria AGS-10(ギターサポート) ★お薦め商品!!

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2003年9月18日 (木)

チューニングはプレイよりも難しい!?

 皆さんはヴィオロンのチューニングをどのように行っていますか?

 私は普段の練習では音叉(A=440Hz)を使っています。チューニングメーターは便利なのですが、ライブ以外ではほとんど使いません。メーターに頼ると“耳”が鈍りそうで怖いのです。また、チューニングメーターで完璧に合わせたとしても、6本の弦が完璧にはハモりませんからね。

 チューニングメーターが壊れているわけではありません。チューニングメーターは「平均律」という音律を採用しているので、ちょっとずれて感じるのです。現代の音楽を司る平均律は、ハモるという観点からすると不完全な音律なのです。ハーモニーだけを考えると「純正律」という音律が心地よいのですが、使える和声に制約があり、転調もできないなど、音楽創作上の枷があるのです。ちなみに、純正にハモる「ドミソ」の「ミ」に対して、平均律の「ミ」は半音の100分の14も高いんだそうです。完全5度(前述の「ソ」)では100分の2低く、ハモるのはオクターブだけなのです。ですから、平均律で調律されたピアノ(つまり普通のピアノ)のハーモニーは心地よくないはずなのですが…。

 チューニングメーターを使っても完璧にはチューニングできないとすれば、どのようにすればよいのでしょうか。私の場合は、楽曲の主和音(トニック)が心地好く響くように5番線(A)以外を微調整します(オクターブを合わせるなどして)。もちろんヴィオロンのオクターブピッチが合っている(12フレットの実音とハーモニクスが合致する)ことが前提ですが、微妙にずれている場合は、楽曲の中で頻繁に登場するコードフォームがきれいにハモるように調整して妥協します。

 音叉を使う場合の注意点ですが…。多くの方は例えば「6弦の5フレットと5弦の7フレットのハーモニクスを合わせ、続いて同様に5弦と4弦…」のようにチューニングをしていると思います。でも、それでコードを弾くと美しい響きにはならないはずです。やはり微調整が必要になりますよね。ちなみに、このチューニングから導き出される音律は「ピタゴラス音律」です。

 独奏の場合はこれでいいのですが、他の楽器がある場合、問題はより複雑になります。いや~、ホントにチューニングは難しいな~。

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2003年9月16日 (火)

ヴィオロニスタは右手が命

 「芸能人は歯が命」だが、「ヴィオロニスタは右手が命」なのかもしれない。右手のフィンガリングが、音量や音色はもちろんのこと、音楽的表現の多くをコントロールするからだ。もちろん左手も大切だし、左右のコンビネーションの技術が音楽的表現に大きく寄与するのは言うまでもない。

 左手の技術で大切なことは「指の運動量を最小限にすること」である。上手なプレイヤーのフィンガリング(運指)は無駄な動きがなく、実にスムーズだ。ポイントは2つ。まず、弦を押さえていない指(使用していない指)を必要以上に弦から浮かせないこと。ポジション移動の際も同様で、弦を擦るノイズが入らない程度に力を抜けばいいのである。もう1つのポイントは、「効率的な運指」だ。「効率的な運指」の基本は、同一の弦を移動する際は同一の指を使う、ということ。指の運動量は小さくなり、押弦をミスる可能性がほとんどなくなる。運指を変えることによって、難しいと感じていたフレーズやコードがスムーズに弾けるようになるケースも少なくない。

 右手は左手よりやっかいだ。クラシックギターの教本にはスケールやアルペジオをはじめ様々なトレーニング方法が記されているのだが、はっきり言って面白くない。しかも、このような基礎練習を真面目にやっていると、それだけで数時間経ってしまうだろう。では、私は日々どのような練習をしているのか、そのへんについては追い追い紹介させていただくことにして、今日は爪について言及してみたい。

 指や爪の形状、右手のフォーム、プレイスタイルなど、ギタリストの個性に合わせて、爪の長さや形を調整する必要がある。私の場合、爪の長さはi(人差し指)とm(中指)がほぼ同じで、指頭から3mm程度。手の甲から見て左側を多めに削り、爪のピークがやや右側にくるようにしている。弦にタッチしているのが主に爪の左側なので、抜けをよくするためである。a(薬指)はやや長めで3.5mm程度、ピークはimと逆でやや左側にくるようにしている(弦にタッチしているのが主に爪の右側なので)。p(親指)は4.5mm程度、ピークは右側にくるようにしている。こうすると、弦を線で捉えることができるので、力強いピッキングができる。

 ヴィオロンは弦を右手の指で弾いて音を出す。爪の長さや形、硬さも、その出音に大きな影響を及ぼす。ヴィオロニスタの個性は右手がカギを握っているのかもしれない。

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2003年9月15日 (月)

メトロノームと共演しよう!

 “うまい”と“へた”の違いは、極論すれば「リズム」の違いだと思う。これはリズム感の有無ということではない。音楽をやっている人は、基本的にリズムに対する感覚が鋭いはずだ。だが、リズム感があっても、それを表現するための演奏技術がなければ、“へた”なのである。したがって、“うまい”になるためにはリズムに係る演奏技術を鍛える必要がある。

 この技術を身につけるための必需品がメトロノームだ。私は電子メトロノームも持っているが、クリック音が耳にやさしく、持ち運びにも便利なWittnerのメトロノームを愛用している。

 ブラジル音楽には独特のシンコペーションがあるが、ウラの感覚に弱い私のバチーダは、ゆったりとしたノリを出せず、せわしない。メトロノームに合わせた演奏を録音し、聴いてみると、8分音符や16分音符が微妙に短くなっているのがわかる。親指で1拍目、2拍目にベース音を弾いているので、極端に走ることはないが、これではノリは生まれない。また、ハンマリング・オンやプリング・オフで走る、ということをクラシックギターの師匠から指摘されている(自覚もしているのだが、なかなか直らない)。

 このような欠点を矯正し、正確でノリのよい演奏をするための技術を身につけるのに“メトロノームとの共演”が役立つはずである。私が最近始めたのが、メトロノームのクリックを8分音符に設定するやり方。この方法で音符一つ一つの小さなズレを直していける、と考えている。これでうまくいったら、今度はメトロノームのクリックを4分音符に設定し、大きな流れの中でグルーブを生み出す技術を身につけようと目論んでいる。

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